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2022年、今、部活動を考える・・・その2 文武両道を考える

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指導者向けスポーツコーチング:今、部活動を考える(部活動地域移行に向けて)・・・その2 文武両道を考える

指導者向けスポーツコーチング:今、部活動を考える(部活動地域移行に向けて)・・・その2 文武両道を考える

2022/07/15

指導者向けスポーツコーチング:今、部活動を考える(部活動地域移行に向けて)・・・その2 文武両道を考える

 

その1において、部活動が学校教育から手放されていくことの疑念を述べさせていただきました。
 このブログの目的は、私自身の考えを整理すること(out put)を目的に書かせて頂いております。

そしてこのブログをご覧になった方々が、またご自身の考えを確認していただく機会となればと思い、アップさせて頂いております。

 

 では、今回はその2「文武両道を考える」であります。

 学校教育における部活動は、本当に残念に思いますが、長い間曖昧な形で扱われておりました。その証拠に学習指導要領に正式に提示されたのは最近の話です。

 しかし、現実として学校教育における部活動の重要性は高いものであると皆さんが思われることだと思います。
 その証拠として「文武両道」という言葉が全国認知されており、当たり前のように、どこの学校においても文武両道という言葉を題材にした話がなされているかと思います。
 その内容としては「勉強」と「部活動」の両立を意味で使われている方が多いのではないでしょうか。当然、教育には欠かせない言葉ですし、誰しもが知っている言葉です。
 
 しかし問題は、この「文武両道への理解」が共通でないことにあります。

 「勉強と部活動の両立」と「文武両道」の言葉を混同していらっしゃる方が多いのではないかということです。

 では、まずは「両立」から紐解いていきましょう。
多くの方は「勉強と部活動」どちらかが欠けることなく両方とも一生懸命取り組むこと、と思われているのではないでしょうか。本来は「勉強」と「部活動」を両立させることにより、「身に付く力」があるという意味になります。もちろん「勉強」と「部活動」を両方ともに真面目に取り組むという表面上を捉えた意味合いでも成立するかと思いますが、その過程にもっとフォーカスした捉え方をしていただけると深みが出てくると思われます。
 では「身に付く力」とは、になりますが、例えば「時間の使い方(マネージメント)」であったり、我慢という「セルフコントロール」であったりと、両立させることにより「生きていく上で必要な力」を身に付けることが出来ますよ、ということなのです。
 
 では続いて「文武両道」についてにあります。

 ある意味「両立」と共通するところもありますが、基本は「道一つ」という意味で認識していただけると有難いです。「両輪」や「道二つ」ではありません。時々、「文」と「武」を車の両輪で例えて、バランスが大事です、と発言する方もいらっしゃいます。

 本来は「文」も「武」も大事にしているものは同じ(共通)ですよ、という意味です。言い方を変えますと「共通項」=「両者の交わり」だとお考えください。
 なので、茶道も、弓道も、料理道も、華道も、書道も同じ(共通)なのです。
 大事なものは皆同じなのです。だから、挨拶と片付け・掃除・あいさつが重要になってくるわけです。
 「文」と「武」のそれぞれの知識・スキルは二の次なのです。

 俗的に、勉強も部活動もできる人が格好いい、と捉えている方もいらっしゃいます。もちろん格好いいのかもしれませんが、それは主観な捉え方で終わってしまいます。

 

 今回、概ねではありますが「両立」と「文武両道」の解説をさせて頂きました。私が懸念することは、今後部活動が学校教育から社会教育に移行することにより、より学校現場での両者への認識がさらに浅くなっていくのではないかということです。将来的には「文武両道」や「両立」という言葉も「死言」になってくるのではないでしょうか。

・勉強するところは「塾」もしくは「学校」

・思い出を作るところは「学校」か「スポーツクラブ」

・運動に親しみを感じる場は「学校」か「スポーツクラブ」

・スポーツを極めるところは「スポーツクラブ」

という認識が常識化してくるかと思われます。

 地域活動に移行することにより、多くの方が生徒との関わりを持つことになり、当然色々な価値観に触れることになるかとは思います。しかし、それ以上に混乱する生徒や学校現場が増えてくるのも予想されます。

 

 この案件に対して、誰が、答えを持っているのか?伺いたいものです。
      
                             その2 文武両道を考える 終わり

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