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「練習」と「準備」は違う

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「練習」と「準備」は違う

「練習」と「準備」は違う

2026/06/02

「練習」と「準備」は違う

~未来の結果は、未来に相応しい準備から生まれる~

「うちのチームは毎日練習しています。」

指導者や選手からよく聞く言葉です。

確かに練習はしています。

・平日も練習。

・休日も練習。

・朝練も自主練もしている。

しかし、その一方で結果が変わらないチームもあります。

なぜでしょうか。

・努力が足りないからでしょうか。

・才能がないからでしょうか。

私はそうは思いません。

そこにはもっと本質的な問題があります。

それは、「練習」と「準備」を同じものだと思っていることです。

 

多くのチームは練習している!?

スポーツ現場を見ていると、

多くのチームは一生懸命練習しています。

・メニューもあります。

・時間も使っています。

・汗も流しています。

しかし、その練習をよく見てみると、

「なぜ、その練習をしているのか」

が曖昧な場合があります。

・毎年やっているから。

・昔からやっているから。

・前の監督がやっていたから。

・負けたからとりあえず走る。

・ミスが多かったからとりあえず反復する。

これでは「練習」にはなっていても、「準備」にはなっていません。


 

目的を持てば良いわけではない

最近は、「目的を持って練習しよう」

と言われるようになりました。

これはとても大切なことです。

しかし実は、目的があるだけでは十分ではありません。

なぜなら、その目的が未来の結果とつながっていないことがあるからです。

例えば、全国大会出場を目指しているチームがあるとします。

しかし日々の練習は、県大会レベルの相手を想定した内容ばかり。

・プレッシャーのかからない環境。

・判断を必要としない反復練習。

・試合を想定しない技術練習。

これでは目的はあっても、未来の結果につながる準備にはなりません。

 

練習は過去から生まれる?

ここで考えてほしいことがあります。

あなたのチームの練習は、どこから作られているでしょうか。

実は多くの場合、練習は過去から作られています。

・過去の経験。

・過去の成功体験。

・過去の失敗体験。

・過去の常識。

つまり、過去を基準にして練習を組み立てているのです。

もちろん経験は大切です。

しかし、過去だけを基準にすると、

未来も過去の延長線上になります。

結果として、

・「今年も同じ」

・「やっぱり同じ結果だった」

ということが起きるのです。

 

脳は現状維持を好む

脳機能学には重要な特徴があります。

それは、脳は変化よりも現状維持を好むということです。

脳の目的は成長ではありません。

生き残ることです。

そのため脳は、

・慣れた行動。

・慣れた思考。

・慣れた習慣。

を繰り返そうとします。

つまり、過去だけを基準にした練習は、

脳にとって非常に心地よいのです。

しかしその結果、脳は過去を再生するだけになります。

 

準備とは「未来から逆算すること」

では準備とは何でしょうか。

私は、準備とは未来から逆算することだと思っています。

いわゆる「未来のイメージを具現化させる」のが「準備」です。

・全国大会で勝ちたい。

・優勝したい。

・プレッシャーのかかる場面でも判断したい。

・最後まで走り切りたい。

その未来を実現するために、

・今何が必要なのか。

・どんな技術が必要なのか。

・どんな思考が必要なのか。

・どんなマインドが必要なのか。

・どんな判断力が必要なのか。

そこから逆算して組み立てられるものが準備です。

 

脳は未来のイメージに反応する

ここで重要になるのが、海馬RAS(網様体賦活系)の働きです。

脳は未来をイメージすると、その実現に必要な情報を探し始めます。

・全国大会で戦っている自分。

・勝負どころで決断している自分。

・最後まで集中している自分。

その未来が鮮明になるほど、

脳は必要な行動や情報を選択するようになります。

つまり、未来が曖昧なら練習も曖昧になる。

未来が鮮明なら準備も鮮明になるのです。

 

練習とは未来を記憶する作業である

fine理論では、セルフイメージを「未来の記憶」と表現しています。

実は練習も同じです。

練習とは、ただ技術を覚える作業ではありません。

◯ 未来に発揮したいプレーを脳に記憶させる作業です。

◯ 未来に実現したい自分を、神経回路として作り上げる作業です。

だから練習とは、「未来を記憶する時間」なのです。

 

高校総体を迎える選手たちへ

高校総体は突然やって来るわけではありません。

その日までの毎日の積み重ねがあります。

だから試合で問われるのは、練習量ではありません。

どれだけ未来に相応しい準備をしてきたかです。

・時間を埋める練習だったのか。

・未来を創る準備だったのか。

その違いが試合で表れます。

そして脳は嘘をつきません。

未来を描き、その未来に相応しい準備を積み重ねた選手ほど、

大舞台で力を発揮するのです。

 

まとめ

練習と準備は同じではない。

練習は時間を使うことでも、

メニューをこなすことでもない。

未来の結果を実現するために、

未来から逆算して行う行動こそが準備である。

過去に基づいた練習は、過去の結果を再生する。

未来に基づいた準備は、未来の結果を創造する。

だから本当に問われているのは、

・「どれだけ練習したか」ではない。

・「どんな未来を描き、その未来に相応しい準備をしてきたか」

なのである。



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