第16回オンラインコーチングパワーアップ講座Ⅱ 実施報告
2024/11/23
第16回オンラインコーチングパワーアップ講座Ⅱ 実施報告
11月21日(木)20;00〜
第16回目のオンラインセッションを行いました。
今回のテーマも前回に引き続き「パフォーマンスと遺伝子の関係性」です。
まずは「遺伝率」の解説から。
遺伝率とは、親から子供への遺伝しているという解釈ではなく、その本人の遺伝子が自分に与える影響のことを言います。
その影響のこと表す言葉に「寄与率」があります。
寄与率とは
①遺伝
②共有環境
③非共有環境
で表されます。
遺伝率が高いとは
①遺伝子の影響がほぼで、②③に影響されにくいということです。
逆に、遺伝率が低いとは
①遺伝子の影響はあるが、②共有環境、③非共有環境の影響もあるということです。
私たちコーチは、遺伝子レベルでないところで影響を及ぼすもの、これを「教育」と呼んでいるのだと考えます。
fine理論においてパフォーマンス発揮のための構成要因を
①先天的記憶
②後天的記憶
に二分しています。
①先天的記憶は、生まれる前の記憶のこと。
所謂「遺伝子」です。
②後天的記憶は、生まれてからの記憶のこと。
所謂「教育」です。
その教育には「共有環境」と「非共有環境」があります。
特に遺伝子に影響を与えるのは「非共有環境」の方です。
ちょっと話が難しくなってきましたね〜。
いずれにしても、私たちコーチは選手を望むべき未来を共有することにあります。
そのためにオリジナルのHOW TOを構築していく必要性があります。
そのためには、漠然(大味)と人を捉えるのではなく、詳細に捉える力が必要です。
それには①遺伝子②脳機能(ハード面、ソフト面)③腸機能の知るのは不可欠だと考えます。
なんとなく経験で選手を語っているコーチを多く見かける気がします。
ともに学べるといいですね!
では、受講者のコメント(一部)をご覧ください。
・遺伝について学び、その人その人の特性など、その人を大きく見ないといけないと感じました。なので、正論(こちらが勝手に決めた枠)を言ってるが、その枠にはまらない者は何か特別な目で見てしまう人間の特性を改めて勉強できました。
遺伝もあるが、教育と環境でその選手、生徒を育てる自分の仕事にやりがいを感じました。また、改めて観察の大切さを確認できました。
結果だけ見てしまうと変化が分からず、変わっていないように思えるが、過程を見ると多くの変化があるということが、ゴルフの話で理解しやすかったです。
その状態を見ることができる自分の状態もfineでないといけないし、全てが繋がってるように思いました。
・今回「遺伝子」について多くの事を学べました。「変えられないも」にアプローチしたり、受け入れたりする事の大事さや「見えていないモノを探す・気付く事」に意識を向けたいと思いました。
そして、コーチとして「再現性を求め・可能性を引き出し・観察する姿勢」で歩みたいと再確認しました。やっぱり、「ワクワク感の中での練習」は、大切です。
今後も続けます。また、「ドーパミン」をコントロール出来る人間にチャレンジです。
次回セッションが楽しみです。
・この知識を得る事で、幅があり、余裕のあるコーチングが出来るようになると感じた。知っている状態はとても大切だと再確認出来た。
正直、遺伝率をしっかりと理解できたかどうかはわからないが、起きたことの状況分析をする過程の中で、原因となる事象の選択肢の中にこの遺伝率が入ったのはとても大きいように思う。
そこまで知識としてあれば、もっと広い角度からクライアントにアプローチ出来るのではないかと感じた。
・このセッションを受けて『変えていけるもの』と『変わらないもの』を遺伝的な話の目線から捉えることで今のチーム状況や選手の状態の見え方や受け取り方が少し変わったように思います。
それと同時に『自分がこの一年間にやれたこと』=『変えれたこと』や『本当に根本から変えれていなかったもの』などハッキリした。受講生の皆さんに話したことで理解が深まったことや、話して頂いて深めれた瞬間もありました。
一喜一憂せずに、見えるものだけでなく、見えないものを見ようとする自分であったりを作っていきたいと思いました。
今のチームや選手は『鏡にうつった自分』であり選手の成長と共に自分も負けてはいけないと思いました。
・t県の先生のチーム理念を見て
自己分析から現在までの確認もした。←本当に生徒は理解できているのだろうか、監督の自己満足になっていないか?と疑問を持ちました。また、バスケをする目的は、一人ひとり違うのではないかとも感じました。
私は「How To」を創れるコーチを育成する場にいられて感謝しかない。
その為にも、質問することは大事。但し丸投げではなく、そこにはいつも自問自答!
「非共有環境」=部活動・「共有環境」=学校教育とありましたが、私は、クラスの中でも担任が違うので、非共有環境を創り上げていけば、生徒の成長を更に促すことが出来るのではないかと感じました。←間違った考えでしょうか?(回答:間違ってませんよ。自分なりの解釈でいいですOK!)
そのためにも、今、勉強していることをアウトプットすること。
子殺しの話は、改めで理解が深まりました。
T先生の話を聞いて…波がある、良くなっていたのに何故、
私…良くなってくると⇒期待に変わる。常に応援する姿勢。見返りを期待しない。←しかし、この発言は抽象度が高すぎる。自分なりの答えを出すべき。
K先生…見えない部分へのアプローチを持っておくべき。←共感した。
「カソセイ=可塑性」⇒脳は変化するから人間は成長する。
原因にもっと着目すべき。自分の足りない部分を探す。知る。探す。見付だず手助けをするのが、コーチであり教員。
私のクラス…0歳児から施設に入っている生徒。
入学して、8カ月の間に色々なことがあった。現在、登校はしているが、やる気を見いだせていない。ただ単に登校しているだけ。今まで、関わりすぎたため、いい意味での無視をしている。ただ、私の中に、他の生徒と同じように目的をもって、何故同じことが出来ないの!というジレンマの中で指導をしていた自分がいた。次からは、視点を変えて、彼のよい部分を見出し、出来ている部分を尊重していきたいと考えている。
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