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リーダー研修(育成)  その5

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リーダー研修(企業研修)  その⑤ 自分軸づくり

リーダー研修(企業研修)  その⑤ 自分軸づくり

2022/08/19

リーダー研修(企業研修)  その⑤ 自分軸づくり

 

前回「セルフイメージ力」についての説明を致しましたが、リーダーはその未来のイメージをより具現化させるためには、まず「自分軸」の確立が不可欠になってきます。加えて、「抽象度力」「時間力」「並列度力」の3つのライフスキルがより実現させる力として必要になってきます。

 以上の力を総称して「セルフプロデュース」と称しています。

 「セルフプロデュース」とは呼んで字の如く「自己実現したい・させたい自分をプロデュースをする」ことをいいます。言い換えれば、セルフイメージを具現化し、導いていくことになります。

 まずは「自分軸」についての必要性を解説していきます。

 自分軸が太い・細いはありますが、まずは「ある」ことが前提です。当たり前のような気がしている方もいらっしゃるかと思いますが、「自分軸」がなくても生きていけますので、もしかしたら「自分軸」は特別なものかもしれません。それは「他人軸」だけでも生きていけるからです。そして世の中には、他人軸で生きている人の方が多いということなのです。その証拠に「他者の噂」「他者の意見」「他者の行動」などに左右され、物事を決めている人が大半だということです。それを示すものの代表がSNS等になります。(詳細は後で)今では、このSNS等は商業的な広告媒体としてなくてはならないツールと化しています。そして、賢い政治家はこの媒体を上手く活用しております。

 話を戻しますが、「自分軸」で生きている人は、自己の信念・価値観により、常に判断・決断・行動しております。しかし「他人軸」で生きている人は、常に「自分ではなく他人」の判断・決断・行動を参考にしております。参考にすることは悪くはありませんが、最終的に決めているのが自分であるという「自覚」がないことが問題なのです。完全に「依存心」だけで生きております。なので、自分のお金で購入したけど、気に入らなくなった途端に「あの人に勧められたけど、失敗やった」というコメントを残すことになります。買ったのは自分である自覚がない生き方をしております。または、色々な情報を手に入れることは良いかと思いますが、最終的な自分からの発信・行動は自分であるということです。その代表が「人のウワサ」です。他人から聞き入れた情報には不可抗力である場合がありますので、仕方ないことがあります。しかし、その情報を発信するときに「◯◯さんからの情報だけど」前置きをしたとしても、話しをした時点で「自分からの発信」に切り替わっていることに気づいていないのです。「私には責任も、罪もありません」という顔で、楽しげに人のウワサ話をされています。このことを一般的には「無責任な発言」といいます。しかし、そのことで問題があったときに、発信者は必ず「そんな、つもりはなかった」といわれます。

 この「他人軸」での生き方の人は、リーダーには向きません。ある意味、民主主義的に周りの意見を聞き入れながらプロジェクトを進める形を取るので、良いイメージを描く人がいるかもしれませんが、「言いなり」と「聞き入れ」は全然違います。この違いはコーチングのスキル編で話をいたします。

 では、「自分軸」をどうやって持ち、そして太くしていくかという話になります。

 先ほど述べたように「自分軸」のベースは、「信念」と「価値観」です。大きな言い回しにしますと「生き方」になってきます。その人が何を大事に、何を目指しながら生きているのかということが重要になってきます。物事にたいして判断・決断、そして行動するときに、自分の基準がなければ、身動きが取れません。それでは頼りないリーダーにしか見えなくなるのではないでしょうか。

 その「自分軸」のベースになるものが、その人の「生き方」になります。「生き方」という言葉を聞くと大袈裟のように聞こえてくるかもしれませんが、そんなに大したことではありません。自分なりの「生きるとは、・・・・である。」を持っていれば良いということです。当然、正解・不正解みたいなものはありません。自分なりの答えを持つことが「軸」なのです。それから、自分が大切にするものは?を一つ一つ積み上げていくことが「軸を太くする」作業になってくるわけです。そのためには、多くの人と出会い、多くの人の話を聞き、または読んだりしながら、そして多くの経験をする中で、自分なりの答えがより鮮明になっていきます。これが「信念」となって自分の指針となっていくのです。

 「信念」は理屈ではなく、自分の中に自然と残っている正しさになります。当然、生きていく上で変化してくることはあります。時々、「あの人、変わったよねー」ということがあるかと思います。外見ではなく内面が、の内面が「信念」に当たります。時々、立場が変わることにより、物の言い方が変わる人がいますが、これはその人の「信念」が変わった分けではなく、業務上の話として受け取っていただければ良いかと思います。

 続いては、「Awe体験」について話を進めていきます。

 これも「自分軸」に影響を及ぼすことの一つになる物です。

 ちなみに「Awe体験」とは、大自然や大宇宙の雄大さや広大さを目の前にしたときに、自分の存在を小さく感じる体験のことです。他にも、例えばになりますが、海外旅行に行った先で、自分の今までの生活を振り返ったときに、過去の行動が恥ずかしくなってしまい、「自分はなんて小さい人間なんだったのだろう」と感じることも同体験です。

 そして、この「Awe体験」により脳が活性化していることが様々な研究からわかってきています。カナダのトロント大学ステラー博士らの研究、また、米国・ジョン・テンプルトン財団の研究においてもでは、Awe体験をすると自分の自我(エゴ)が少なくなり、謙虚な気持ちを起こすことがわかっています。そして、驚くことにAwe体験をしている人は、見破る力、騙されない思考力を持つようになることもわかっているということなのです。

 「Awe体験」は身近なことでも体験できます。夜散歩しながら夜空を眺め、星や宇宙に思いを馳せてみたり、バスに揺られながら、その窓から活動している人々を見ることでも同様に感じることが出来ます。

 ある意味、「自分を俯瞰してみる」行為に似ています。

 「自分を見る自分」の疑似体験を他人を見ることで転化させるトレーニング方法になります。これも脳の習性を利用したトレーニングになります。脳は、時間や場所、そして主語の区別がつきません。見たものを常に脳内で加工して処理しています。そして、私たち人間は加工処理していることには気づいていません。イメージしたものを見たもののように処理することも普通に行っています。「デジャブー」もその一つです。私たち人間は、見たのか、聞いたのか、体験したのか、想像したのか、創造したのかの区別をつけるのが苦手なのです。

 今回紹介している「Awe体験」は、そんな脳の処理能力を利用したものになります。卑屈になる必要はありませんが、自分という人間の儚さ・愚かさを感じるだけで、脳内に新たなネットワークが構築されていきます。しかし、このネットワークは新しいというより、どちらかといえば眠っているネットワークを目覚めさせるイメージになります。

 この「Awe体験」により、前向きになる・謙虚になる・未来の時間感覚を得る・寿命が伸びる、という人間が生きていく上で必要な力を手に入れていませんか。

                                          その⑤終わり

 

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