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指導者向けスポーツコーチング:今、部活動を考える(部活動地域移行に向けて)・・・その1 「大丈夫なのか、にっぽんの教育」

指導者向けスポーツコーチング:今、部活動を考える(部活動地域移行に向けて)・・・その1 「大丈夫なのか、にっぽんの教育」

2022/07/08

指導者向けスポーツコーチング:今、部活動を考える・・・その1     「大丈夫なのか、にっぽんの教育」

 

 近年、部活動への指導のあり方や、部活動の社会(地域)活動への移行など、多くの部活動関連のニュースが巷を賑わせております。

 

みなさんへの質問です。「部活動への認識は、日本全国一律同じだと思いますか?」

 

 今回、部活動について、皆さんにも考えてもらう機会を設けることといたしました。

 その理由は一つです。

 「教育崩壊」が始まったと考えているからです。

 言い方が狂気で申し訳ありませんが、本気でそう思っています。

 

 これまでの「文武両道」=「部活動依存」の構図が消えていくのに危機感を感じております。

                                

 では、話を進めていきます。

 

 学校現場における数々の部活動問題は、今に始まったものではないのは皆さんもご存知だと思います。

 生徒と生徒、生徒と顧問、顧問と保護者、顧問と学校、部活動と地域、部活動と競技団体などなど、昭和、平成、そして令和に年号が変わろうが、いつの時代も同様の問題で浮上し、現場は混沌としております。

 

 その中、学校現場においての一大イベントの一つが4月1日の部活動顧問委嘱であります。

 この日に、その年の部活動顧問の委嘱(お願い)が学校長より行われます。毎年です。

 

 そのために担当の先生が、各先生方一人ひとりに希望調査を行い、そして打診・確認作業、もしくは嘆願作業に行います。転勤して来られる先生方にも、3月末に希望調査を行います。

 毎年ながら、スムーズに決まることはほぼなく、結局は若手の先生方に無理をお願いするのが恒例行事となっております。

 その際、先生方には

「生徒が頑張っているから、お願いします」

「名前だけでいいので貸してください。お願いします。」

「今回だけ、副顧問をつけるからお願いします」

 などなど、頭の下げ方も様々です。

 

 最終的には、学校長より委嘱されますが、半ば「命令」といっても過言ではありません。

 

 まっ、こんな感じで毎年がスタートいたします。

 

 ここで忘れてはならないのは、夢や希望を胸に部活動を楽しみにしながら活動してる生徒がいるのは紛れもない事実であり、そして支援してくれる保護者がいるのも疑いようもない事実です。しかし、部顧問決めについては、また別の大人の事情が加味してくるのもまた事実なのです。

 

 しかし、以上のような過程で4月がスタートするのはいつのころまでだったでしょうか。そんな遠い過去の話ではないような気がするのも私だけでしょうか。

 それとも、都会と地方での認識にもずれがあるのでしょうか。

 

 実際、部活動に対して非協力的な先生方は、いつの時代にもいらっしゃるのも事実です。

 そんな先生が、悪いと言っているのではありません。

 

 家庭の都合などのプライベートな問題に関しては理解を示せますが、「進学」と真逆のイメージをもたれている先生方がいらっしゃるのもまた事実であり、部活動を「悪の根源」と言われる先生がいらっしゃったのも事実です。

 簡単に言えば、進路・進学に部活動は悪影響だということです。部活動での教育よりも、偏差値ありきの進学重視の教育の方が、学校の評価が高いと認知されているのも頭を捻るところです。

 

 部活動を邪険に扱う最大の理由は「時間の確保」です。学力向上は「量」なのです。

「部活動する暇があれば、勉強しなさい。」というのが進路の先生方や3年生の先生方の口癖になっていたように記憶しております。

 

 この考え方は、今でも普遍的に残っておりますが、決して「パワハラ」には当てはまることはありません。先生方の「勉強」に対しての言葉に対して、もし苦痛を感じている生徒がいたとしても、それは「無視」です。勉強は「絶対」なのです。成績向上、偏差値アップは、学校の使命ですし、国民の願いだからです。

 

 ここで誤解して欲しくないのは、勉強することが悪いと言っているわけではありません。

 目の前の教科に対して真摯に向き合いながら、そして教科の特性を学ぶことは極々自然な姿であります。そして何より、各教科と向き合うことにより身につく力があるのも事実だからです。

 「勉強する」って、本当に大事です。

 

 私が心配するのは学力向上以外の教育である、人との付き合い方、目標への進み方、諸問題との向き合い方など非認知能力の習得です。これは机上では解決しない問題です。そもそも「どこで身につけるのですか?」ということになってきます。

 

 主要5教科だけの勉強では、到底身に付くとは思えません。

 当然、学校は勉強だけをするところではありません。数少ない学校行事や学級経営を通じて、多くの社会勉強・集団教育に触れられる機会はもちろん確保されております。しかし、その数少ない機会を通して生徒向けの非認知能力を高められる教育力ある現場(教師)が存在するのかは疑問に思います。(決して学校批判ではありません)

 

 それは、働き改革等も相まって「学級経営案」を作成しなくて良いという学校があるのも現実として存在します。「学級経営案」を作成せずして、「学級づくり」はありえないからです。

 結果、日和見的な学級(生徒)への関わりになってしまいかねないということです。

 

 経験値の高い先生方は、諸問題に対して臨機応変に対応できる可能性はありますが、経験値の低い先生方は、いつまでも経験値の低いまま教員生活を送ることになります。経験値は、教員歴とは比例しないと言うことです。

 

 教育力・指導力のある先輩先生が、励ます意味で若い教師に向けて「まっ、がんばんなさい、あなたもいつかはいい教師になりますよ」と声をかけをいたします。しかし、教員暦のある先生方には誰も助言することはありませんし、雰囲気的には諦めにも近い形で認識されている先生方も少なからずいらっしゃいました。

 

 教職員が教師としての力を身につけるのは、一朝一夕にはいきません。現在もあらゆる手立てや研修を講じて教師のスキルアップを試みていますが、目の前の業務に終われてイメージ通りの教職員研修が行われていないのも事実です。(差異があったらすみません。)

 

 しかし、ここで絶対に忘れてはならないことは、一生に一度しかない学校生活を送っている生徒がいるということです。

 教師は来年も、再来年も退職するまで毎年教職員として活動を続けられますが、生徒は1度きりで終わりなのです。

 

 私が、ここで言いたいのは、教師も一人の人間であり、また限界があるというのも事実なのです。

 

 2022年、今、部活動を考える・・・その1     「大丈夫なのか、にっぽんの教育」 終わり

 

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