シリーズ:学校で教えてくれない「大人力10選」・・・(8)コンフォートゾーンからの脱却
2023/09/02
シリーズ:学校で教えてくれない「大人力10選」・・・(8)コンフォートゾーンからの脱却
コンフォートゾーンとは、自分が「快適」そして「より安全」を感じる環境や状況のことです。
このゾーンでは、ストレスや不安、そしてそのリスクを感じないような、自分の精神安定を保つことのできる範囲のことです。
私たち人間は、コンフォートゾーンの中でしか力を発揮できないようになっています。
ある意味、頭を使わず、決められた行動しか出来ないようにしておくには「危機回避」とういう枠組みの中では生体的には重要なことです。
決して、コンフォートゾーンが悪いと言っていっているのでありません。人間が生きていく上で必要な機能であるということです。
実際、私たち人間は、コンフォートゾーンの中にいる時に一番「I Q」が上がります。
よって、人間にとって自分らしく生きていく上で、コンフォートゾーンを維持することが重要なことなのです。
この維持していこうという機能が「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」です。
コンフォートゾーンは、他人が満たしてくれることもありますが、「情報的な空間」なので「縄張り的な空間」でもあります。
例えば、西部劇の酒場でよそ者が入ってくると一瞬、空気が一変するシーンがあります。居心地の良さを求めてお酒を楽しんでいる場所に、知らない人が入ってきたと意識するだけで楽しくないと感じてしまうようなことです。なぜか急に居心地が悪くなってしまうのです。
ちなみに居心地が悪くなることを「out of place」といい、「コンフォートゾーンの外側」という意味です。
コンフォートゾーンとは、「慣れ親しんだこと」とも表現できます。言い換えると「昨日までの自分の世界」というわけです。いわゆる「過去の事」です。
しかし、私たちが思う「こうなりたい」は「未来の事」です。これを「ゴール」と言いますが、「未来のゴールの世界」と「今・過去の世界」では全然違います。
ここで「ゴール設定」について話をします。
ゴールは「コンフォートゾーンの外」にあるものです。「延長上」とは違います。
例えば、ある公立教員が「将来、公立学校の校長になりたい」というのは「延長上」です。ゴールは「今、公立教員だが、将来は退職し、発展途上国で学校を設立させ、学校経営をしたい」ということです。もしくは「退職(独立)して、県知事に立候補して教育環境を変えたい」というのも、「コンフォートゾーンの外にあるゴール」になります。
「延長上」は、「現状の可能性」ある意味「想定内」になり、「理想的な現状」という解釈になります。よって、想定内(ゴール)に縛られてしまうことになるので、「現状に縛られてしまう」というふうに解釈されてしまいます。
これが「脳内解釈=無意識の解釈」なのです。
このことを世間的には「保守的」と呼んでいます。
「現状の中のゴール」しか達成できないような機能が私たちには無意識に働いているのです。結局は「現状に縛られている」とう状態なのです。
ではどうやって「現状の外」にあるものを達成させていくのか?ということを考えていきたいとお思います。
今回の提示事項は一例として捉えていただければ幸いです。
<コンフォートゾーンの形成>
コンフォートゾーンは、主に過去の経験や学び、そして文化的な背景などに基づいて形成されています。それが、各人様のコンフォートゾーンを作ります。
<コンフォートゾーンの特徴>
・予測可能性:コンフォートゾーン内では、状況や結果が予測しやすい。
・コントロール感:自分が状況をコントロールできていると感じます。
・リスクが低い:物事が予定通りに進むことが多く、失敗や危険が少ない。
・心地よさ:知っている人々、慣れている環境、繰り返し行う活動などが多く、ストレスが少ない。
<コンフォートゾーンの心理的側面>
・安全地帯:人は主体的にリスクを避け、生活と安全を確保しようとします。コンフォートゾーンはそのような「安全地帯」を心の中で作るものです。
・恐れと不安:未知のものや新しい挑戦に対する恐れや不安が、人をコンフォートゾーンに留めておく一因です。
<コンフォートゾーンと成長>
成長とは、新しいスキルを獲得したり、新しい知識を得たり、新しい環境に適応したりすることです。多くの場合、これにはコンフォートゾーンを一時的に離脱する必要があります。不安がつきものですが、それをやること、やり遂げることが成長です。
<コンフォートゾーンの拡大>
これは、新しい挑戦を少しずつ取り組むことで、やがてその新しい状況や活動自体が現状のコンフォートゾーンに取り込む、結果、その範囲が広がることを意味しています。
コンフォートゾーンは、ある程度は必要で精神的にも健康的なものです。挑戦に取り組むことが重要なのです。
<コンフォートゾーンのデメリット>
コンフォートゾーンは一見安全で心地よい場所に思えますが、長期的にはいくつかのデメリットがあります。以下にその主な点を挙げます。
「個人的な成長の制限」
・スキルの滞留:新しい挑戦や学習の機会が少ないため、スキルが向上しない可能性が高いです。
・自己認識の欠如:新しい経験をせず、自分自身について新しいことを学ぶ機会が減ります。
「精神的健康への影響」
・自己有効感の減少:コンフォートゾーンに留まると、新しい挑戦に対する自信がなくなる可能性があります。
・挫折と不満:何も新しいことをしないと、生活が暫定で不満がたまる可能性があります。
「キャリアとビジネスへの影響」
・キャリアの停止:スキルセットが古くなり、新しい機会に対応できなくなる可能性があります。
・競争力の低下:常に同じことをしていると、他の人々やチーム・組織・企業に比べて競争力が低下する可能性があります。
「社会的な影響」
・人間関係の希薄化:新しい人々との出会いが少なくなり、社会的なスキルや人の脈拍が広がらない可能性があります。
「創造性の減退」
・発想のマンネリ化:同じような日常生活アイデアと、新しい視点やアイデアが生まれにくいです。
「リスク管理能力の低下」
・変化への鈍感力:変わらない状況にい続けると、将来の不確実性やリスクに対処する能力が低下する可能性があります。
コンフォートゾーンには一時的な安心感がありますが、それが長期的には成長や成功を諦めるともなることに繋がってきます。
<コンフォートゾーンから抜け出すことのメリット>
コンフォートゾーンから抜けることにはいくつかの明確な利点があります。
「個人の成長」
・スキルの向上:新しい挑戦をしながら、さまざまなスキルが身につくことがあります。
・自己認識:新しい経験は、自分自身についても多くを学ぶ良い機会です。
「精神の健康」
・自己有効感の向上:新しい挑戦に成功すると、自分に対する信頼感が伝わり、精神的な満足感が得られます。
・ストレス耐性の向上:ほんの少しした困難やストレスが生活の一部となることで、ストレスに対処する能力が高まる可能性があります。
「社会の側面」
・人間関係の深化:新しい環境や挑戦は、新しい人々との出会いを実現することが多くなります。
・ネットワークの拡大:さまざまな分野や業界で活動することで、より広い人の脈を築くことができるようになります。
「キャリア」
・より良い仕事の機会:スキルや経験が増えることで、より良い仕事に就く機会が増える可能性があります。
・柔軟性と適応性:新しい状況に適応する能力が高まり、キャリアで起こる変化にもより効果的に対応できるようになります。
「創造性と革新」
・創造性の促進:新しい経験や環境は、従来の考え方に囚われない新しいアイデアを生む可能性があります。
・問題解決能力の向上:新しい挑戦や困難に打ち勝つことで、問題解決能力が高まります。
「生活の質」
・刺激と楽しみ:新しい活動や経験は生活に刺激を与え、楽しみを増やしてくれます。
それぞれの人がどのようなメリットを得られるか、その人の状況やニーズによりますが、これらはコンフォートゾーンから一歩踏み出すことで得られる一般的な考えですが、そのリスクをうまく管理しながら成長する機会を増やすことが重要なことです。
<コンフォートゾーンから抜け出すためのトレーニング方法(一例)>
コンフォートゾーンから抜け出すためには、以下のようなトレーニングやステップが有効です。
「自己認識の強化」
・コンフォートゾーンを明確にする:何に対して不安や恐れを感じるのか、自分自身のコンフォートゾーンを明確にします。=「リストアップ」
・目標設定:どのように成長したいのか、具体的な目標を設定します。
「段階的な挑戦」
・小さな一歩から始める:大きな目標に対しては、小さなステップ設定することが必要です。イメージは「階段」です。「スモールステップ」×α
・行動を重ねる:自分を信じて、小さな成功を積み重ねる(階段を登る)ことが重要です。
「マインドアップトレーニング」
・自己肯定的自己対話:自分に対して自分に相応しい言葉で励ますので、心の壁を取り除くことが可能になります。自分を否定する言葉を使用しないようにしてください。
・瞑想やマインドフルネス:ストレスや不安を軽減するための瞑想やマインドフルネスのトレーニングをすることで脳内がリセットされます。
「サポートとフィードバック」
・サポートを求める:友人、家族、またはプロのコーチからのサポートをうまく活用(利用)してください。
・フィードバックを受ける:行動を起こした後、その結果を評価し、何を改善できるかを考える習慣をつけましょう。
「習慣の形成」
・新しい習慣を作る:コンフォートゾーンを拡大するために必要な行動を日常的に習慣化させていきます。
・記録と評価:自分がどれだけ成長したのか、定期的に評価し、記録していきます(日誌)。これ、自己のモチベーション維持・向上につながります。
・継続は力:コンフォートゾーンから抜け出すには時間がかかることもありますが、必ず現状からの脱却が訪れます。このことを「自分を信じる」ということです。これは「結果を信じる」とは違います。結果は「過去」です。信じるのは「未来」の結果です。そのための今の自分、そして今の行動です。
これらのトレーニングやステップは一例であります。
当然、個人や状況によっては他の方法が適している場合もあります。
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