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学校で教えてくれない大人力・・・・(5)メタ思考力

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学校で教えてくれない大人力・・・・(5)メタ思考力

学校で教えてくれない大人力・・・・(5)メタ思考力

2023/07/29

学校で教えてくれない大人力・・・・(5)メタ思考力

 

いきなりですが、「メタ思考力」とは、自己認識や認知プロセスに対する高度な意識や洞察力を指す概念のことです。

 

メタ思考力を持つ人は、自分自身や自分の思考方法について深く理解し、客観的に観察することができます。

このメタ思考力を養うことで、問題発見、そして効果的な問題解決や意思決定、またクリエイティブな思考が育まれていきます。

 

ここで「メタ思考」と「俯瞰」について解説していきます。

 メタ思考と俯瞰は、思考や認識に対する異なる側面を表す概念ですが、密接な関係性があります。

 

「メタ思考」は、自己認識や洞察力を指す概念であり、自分自身や自分の思考過程を客観的に観察し、分析する能力を指します。

このメタ思考をトレーニングすることよって、自分の思考のパターンやバイアス(偏見)、強みや課題などを認識することが可能になります。

 

一方、「俯瞰」は、広い視野や全体像を捉える能力を指し、ある事象や状況をより広範囲な視点から捉えることができる能力のことです。

俯瞰的な視点を持つことによって、細部に囚われずに全体を見渡すことが可能になります。

 

メタ思考と俯瞰は、相互に補完しあう関係にあります。

メタ思考の力を活用することで、自己認識や洞察力を高め、自分の思考や行動に対して客観的な視点を持つことができます。

そして、俯瞰的な視点を持つことによって、より広い視野で問題や状況を捉え、状況全体を把握することができます。

 

メタ思考を通じて自己認識を高めると、俯瞰的な視点を持つことが容易になります。

同様に、俯瞰的な視点を持つことによって、自分自身や自分の思考を客観的に評価し、メタ思考力を発展させることも可能です。

 

要するに、メタ思考と俯瞰は、より深い洞察力や高度な意識を養い、より包括的な視点を持つために相互に関連し合う重要な要素となります。両方を組み合わせて鍛えることで、より効果的な問題解決や意思決定が可能になります。

 では、ここで「メタ思考力」のどんな場面で役立つのかを見ていきたいと思います。

 

  1. (1)問題解決: メタ思考は問題解決において非常に有用です。

自分の考え方や思考プロセスを客観的に観察し、分析することで、効果的な解決策を見つけることができます。メタ思考を使って問題を切り分け、異なるアプローチや視点を見つけ出すことができます。

 

  1. (2)意思決定: メタ思考は意思決定にも役立ちます。

自分自身の価値観や目標と照らし合わせながら、選択肢や代替案を検討することができます。メタ思考を通じて、各選択肢の利点や欠点、将来の結果を予測する能力を養い、より良い意思決定を行うことができます。

 

  1. (3)自己成長と学習: メタ思考は自己成長や学習においても重要です。

自分自身の学習スタイルや効果的な学習方法を理解するために、自分の学習プロセスを観察し、改善点を見つけることができます。また、自己評価やフィードバックを通じて、自分の成長や進歩を把握することもできます。

 

  1. (4)コミュニケーション: メタ思考はコミュニケーションにおいても有用です。

自分の発言や行動を客観的に観察し、他者とのコミュニケーションにおいて適切な表現や配慮が必要な時に気づくことができます。メタ思考を通じて、他者の意見や感情に対する理解を深め、より効果的なコミュニケーションを築くことができます。

 

これらの状況では、メタ思考が個人の洞察力や意識の高まりに貢献し、より効果的な行動や判断をサポートします。メタ思考を継続的にトレーニングすることで、自己理解や問題解決能力の向上、成長の促進が期待できます。

 

 

「メタ思考力」のトレーニングにはいくつかの方法があります。

以下にいくつかの具体的なアプローチを紹介します。

 

  1. (1)自己観察と反省: メタ思考力を養うためには、まず自分自身の思考や行動を客観的に観察し、分析することが重要です。

自己観察の習慣を身につけ、日常の出来事や相互作用に対して反省しましょう。自己観察の日誌をつけることも役立ちます。

 

  1. (2)問いかけの技術: 問いかけはメタ思考力を高めるための重要な手法です。

自分自身や他人に対して質問を投げかけ、深層にある考えや信念を明らかにすることができます。開放的な質問を使い、他者の意見や視点にも耳を傾けることが重要です。

 

  1. パースペクティブ(遠近法)の切り替え: メタ思考力を発展させるには、異なる視点やパースペクティブ(遠近法)を取り入れることが重要です。他人の立場になり、自分自身を客観的に評価することで、より広い視野を持つことができます。
  2.  *パースペクティブ(perspective)とは、視点や視点からの見方によって物体やシーンがどのように見えるかを表現する視覚的な表現方法です。

 

  1. (3)メタ認知トレーニング: メタ思考力を向上させるためには、メタ認知トレーニングを行うことも有効です。これには、自己規制、自己監視、自己調整といった要素が含まれます。

自分の思考や行動を意識的にコントロールし、効果的な戦略を適用することが目的です。

 

これらの方法を組み合わせながら、メタ思考力を養っていくことが重要です。

継続的なトレーニングと実践によって、自己認識や洞察力を高め、より成熟した思考を発展させることができます。

 

 

<中高生バージョン>

 

「メタ思考力」とは、頭の中で考えることについて「考えること」です。

まるで自分の脳が鏡をのぞいて、自分が考えていることを見ているようなものです。

自分の思考や考え方をじっくり観察して、それについて考えるのです。

 

メタ思考は、考え方や意思決定について考える能力のことです。

メタ思考を使うと、自分の考え方や行動を客観的に観察し、改善することができます。

中高生にとって、メタ思考は以下のような場面で役立ちます。

 

  1. (1)宿題や問題解決: メタ思考は宿題や問題解決に役立ちます。

自分がどのように問題に取り組んでいるのかを見つめなおし、考え方を改善することができます。自分がわかりにくいと感じる部分や間違えたところを見つけ、次回はどうやったら上手にできるかを考えることが大切です。

 

  1. (2)友達との関係: メタ思考力は、友達との関係にも役立ちます。

自分の行動や言葉が友達にどのような影響を与えるのかを考えることができます。自分が傷つけてしまうようなことを言ったり、友達の気持ちを考えずに行動したりしないようにすることが大切です。

 

  1. (3)学びや成長: メタ思考力は、学びや成長にも関わってきます。

自分がどのような学び方が合っているのかを考え、学びのプロセスを見直すことができます。自分がどの科目が得意で、どの科目に苦労しているのかを理解し、自分なりの学習方法を見つけることが重要です。

 

  1. (4)コミュニケーション: メタ思考力は、コミュニケーションにおいても役立ちます。

自分の言葉や態度が他の人にどのような影響を与えるのかを考えることができます。相手の気持ちや意見を尊重し、うまくコミュニケーションをとることが大切です。

 

これらの状況では、メタ思考を使うことで自分自身をより良く理解し、行動や判断を改善することができます。メタ思考を大切にすることで、よりよい学びや関係を築くことができます。

 

メタ思考力と俯瞰力について説明するために、下記のアナロジーを用いることができます。

 

「メタ思考力」とは、あたまの中で自分の考え方を観察することです。まるで自分が自分の脳をのぞきこんで、自分が考えていることを見ているような感じです。

「俯瞰力」は、高いところから見下ろすような感じで、大きな絵や地図を見るような感覚です。自分の考え方をじっくり観察するのがメタ思考で、全体を見渡すのが俯瞰力です。

 

メタ思考と俯瞰の違いを示すために、次の例を挙げて説明します。

 

あなたがお絵かきをするとき、メタ思考は自分がどんな色を使ったり、どんな形を描いたりしているのかを注意深く観察することです。

自分がどんな絵を描きたいのかを考えるのです。一方、俯瞰は、描いた絵を少し離れて見て全体を見渡すことです。自分が描いた絵がどんな風景なのか、どの部分が大きくてどの部分が小さいのかを見るのです。

 

このように、メタ思考は自分の考え方を観察することで、自分の思考のパターンや特徴を理解することができます。

一方、俯瞰は全体を見渡すことで、物事の全体像や関係性を把握する能力です。

 

子供たちには、具体的な例や身近な状況を通じて説明することが効果的です。また、彼らが日常生活でメタ思考や俯瞰を意識することができるよう、ゲームやアクティビティを通じて体験させることも重要です。

例えば、パズルを解く際に自分の考え方を観察したり、地図を使って周りの環境を俯瞰するゲームを行ったりすることで、彼らがより実践的に理解することができます。

 

では、「メタ思考力」のトレーニングについて紹介していきます。

 

  1. (1)自分の考えをふりかえる: 学校での授業や日常の経験の後、子供に自分の考えや気づきを振り返るよう促しましょう。

例えば、「今日の授業で何を学んだかな?自分はどの部分が理解できたかな?」と質問します。自分の考えを言葉にして表現することで、メタ思考の習慣を身につけることができます。

 

  1. (2)質問ゲームをする: 子供に興味深い質問を投げかけるゲームを行います。

例えば、「もし時間を止めることができるなら、何をしたい?」や、「どうして月が夜空に出てくるのかな?」などです。子供が自分の考えや理由を説明することで、メタ思考を刺激することができます。

 

  1. (3)別の視点で考える: 子供にさまざまな立場や視点を想像するように促しましょう。

例えば、本の登場人物の気持ちを考えたり、友達の立場で自分の行動を振り返ったりします。これによって、自分以外の視点を理解し、メタ思考力を発展させることができます。

 

  1. (4)メタ思考の日記をつける: 子供にメタ思考の日記をつける習慣を促します。

毎日の出来事や考えたことを書き留めることで、自分の思考や気づきを振り返り、メタ思考力を養います。

 

これらの方法を通じて、子供たちは自分自身や自分の思考についてより深く理解することができます。

メタ思考力は、問題解決や意思決定、クリエイティブな思考において重要なスキルですので、子供たちに早いうちから育てることは非常に有益であ 

り、大人の重要な役目でもあります。

 

以上、「メタ思考力」でした。

トレーニングの方法を習得したい方は、下記まで連絡ください。

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②電話にて

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