指導者向けスポーツコーチング:今、部活動を考える・・・その9 子育て:家庭教育の充実・・・・②
2022/09/07
指導者向けスポーツコーチング:今、部活動を考える・・・その9 子育て:家庭教育の充実・・・②
前回、保護者の教育力の必要性を問うた話しさせていただきました。
今回の部活動を地域活動へ以降させるという考え方は、今後より多方面へも影響が加速してくると思われます。と同時にその活動に資本が流れ込んでくることは必然的であり、「教育的意義が大きかった部活動」が「資本重視の活動」へと変容していくことは避けられないと思われます。
ある意味、スポーツとお金が無縁だったために苦労してきたオリンピック選手にしてみれば羨ましい時代がくることは間違いないと思われます。しかし、市場が潤うことは大いに結構なのですが、今まで「部活動=日本の教育」であった考え方が、一気に「至上主義」に塗り変わる怖さを感じてしまいます。やはり、日本の教育をベースとしたものに「イベント(大会)」が乗っかっている構図の方が、日本の文化としてしっくりくると思われます。その代表が「甲子園(高校野球)」ではないでしょうか。
今後は、多くの大会がイベント化し、子供さんが活躍する場が公になっていくことは大いに喜ばしいことですが、今後スポーツ通じて学ぶという「教育的」な話しは薄くなり、「演芸的」なイベント事に発展していく華やかになっていくことは避けられないということです。言葉が悪いですが「子供たちのスポーツ・文化活動を食い物にする」といったものが当たり前になる時代がもうすぐくると思われます。
今まで子供達を守るべき代表である学校という環境がなくなることは明らかですので、今後一人一人が社会の多様性から自我を守って行かなくてはなりません。学校側も表立っては地域との連携という言葉をある期間は使用するかと思いますが、現実は自分の手から離れたという安堵感しかないと思われますので、学校側に問い合わせをしても「さあ〜、わかりません」としか答えないかと思われます。
冷たいのではなく、これが「働き方改革」です。先生方の業務負担を減らすのが狙いです。
今後は、今まで以上に保護者の教育力、いわゆる子供への影響力に差が出てくる可能性はあります。ある意味、塾と同じで、保護者の金銭面支援の差も出てくることは間違いないかと思われます。今までは、学校側の活動として無料で受けられたサービスも、今後は地域や民間団体への有料化での活動を強いられると思われます。10年ぐらいは国の方も支援金を配布すると思われますが、どこかで線引きを考えているかと思われます。あの「ETC」のように。
よって、部活動による「人間形成」及び「人格形成」がゼロになるということです。ということは、それに変わる人間形成及び人格形成の場として地域が及び民間が担えるのかという話になります。
正直「ん〜」です。学校教育の場で先生方が必死に駆けずり回って教育されているのにも関わらず、満足のいく成果を得られることは難しい教育の場が地域(民間)に移行して、果たして・・・です。
官から民に移行した国鉄や郵便のサービスが上がっている事実もありますので、将来的に落ち着いてくるとは思いますが、それまでは家庭での教育の重要性はこれまで以上に重要視されてくると思われます。
次回からは、「何を教育していけば?」を解説していきます。
その9 家庭教育の充実・・・・② 終わり
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