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練習に参加したくなる自分(選手)について考える

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練習に参加したくなる自分(選手)について考える

練習に参加したくなる自分(選手)について考える

2025/07/21

練習に参加したくなる自分(選手)について考える

〜“やる気を出す”のではなく、“やる気が湧く自分”を育てる〜

 

Podcastを聴きながらご覧ください。

https://youtu.be/Vw-NYh0XAQU

 

はじめに

 どんなに良い練習メニューや素晴らしい指導者がいても、最後に練習に参加するかどうかを決めるのは“自分自身”です。
 「行きたい」「やってみたい」と思える心の状態をつくるには、外からの刺激だけでなく、自分の内側に目を向けることが重要です。
 ここでは、「練習に参加したくなる自分」に成長していくための内的な準備、習慣、マインドの整え方について、脳科学と心理学の観点から解説します。

 

1. 【目的を持つ】“なりたい自分像”を明確にする

 

●キーワード:未来の記憶・海馬・ドーパミン分泌

 脳は、“意味のある未来”に向かうとき、より多くのエネルギーを生み出します。
とくに「自分はこうなりたい」という自己イメージの明確化は、脳の報酬系(ドーパミン系)を活性化させ、意欲を高めてくれます。

 

●事例:

 ある中学生のテニス選手は、ノートに「1年後の理想の自分」を毎週書き直していました。すると、多少疲れていても「行かなくちゃ」ではなく、「行きたい」に変化していき、皆勤賞を達成。

 

●解説:

 目標は「勝ちたい」だけでなく、「どうなりたいか」「どんな選手になりたいか」といったイメージを持つことが重要です。
脳の“海馬”は未来の記憶をシミュレーションできる器官で、ここを活性化させると前向きな行動選択がしやすくなります。
「練習は自分の未来をつくる時間」だと認識できたとき、参加の動機は他者からの強制ではなく、内側から湧き出るものになります。

 

2. 【感情を整える】やる気を支える“脳のコンディション”をつくる

 

●キーワード:感情調整・前頭前野・扁桃体・セロトニン

 「行きたい気持ち」があっても、気分が乗らなかったり不安が大きかったりすると、行動は止まりやすくなります。
感情の波を乗りこなすには、気分と行動を切り離す力と、日々の自己調整が不可欠です。

 

●事例:

 ある高校生の陸上選手は、毎朝3分間のマインドフルネス呼吸を日課にしました。「今日は気分が乗らないな…」と思っても、呼吸を整えることで思考が落ち着き、練習に前向きな状態で臨めるようになりました。

 

●解説:

 脳内の感情処理を担う扁桃体が過剰に働くと、「行きたくない」「どうせ失敗するかも」という気分が先行します。
 反対に、前頭前野が優位に働くと「でも、やってみよう」と前向きに捉え直すことができます。
心を整える小さな習慣――たとえば朝の軽い運動、深呼吸、前向きな言葉がけは、感情の脳内バランスを調整し、練習への一歩を支えてくれるのです。

 

3. 【自分の“成長スイッチ”を知る】やる気の出るきっかけを理解する

 

●キーワード:自己観察・内発的動機・報酬系

 人によって、「やる気のきっかけ」は違います。ある選手は“できた!”という達成感で火がつき、別の選手は“応援された”ことで気持ちが上がる。
大切なのは、自分自身の“やる気のパターン”を知り、うまく活用していくことです。

 

●事例:

 ある女子ソフトボール選手は、「人に頼られたとき、力が出る」タイプでした。
コーチが「今日のノック、みんなの見本になってくれる?」と声をかけると、その日は見違えるような集中力で練習をこなしました。

 

●解説:

 「誰かのために」「自分との勝負」「小さな成功体験」「音楽やリズム」「ライバルの存在」など、やる気のスイッチは十人十色です。
自分の“報酬脳”がどのような刺激で反応しやすいのかを理解しておくと、やる気が起きない日の対処も柔軟になります。
やる気が出るのを“待つ”のではなく、“スイッチを押す習慣”を育てることが、成長への近道です。

 

4. 【小さな達成を重ねる】「できた」が積もると「またやりたい」になる

 

●キーワード:成功体験・自己効力感・側坐核・習慣形成

 脳は“できた”という成功体験を報酬として記憶し、「またやりたい」と思うようになります。
特に「小さな成功」は、自己効力感(自分にはできるという感覚)を強め、継続行動につながります。

 

●事例:

 野球部の1年生が、「1日10分の自主練メニュー(素振り、シャドーなど)」を自ら決めて実行。
1週間ごとに“できた数”をグラフ化したことで、「継続できる自分」という自己像が育ち、練習への参加意欲も自然に高まりました。

 

●解説:

 側坐核(そくざかく)は、報酬を感じたときに活性化する脳領域で、ここを刺激する「できた」という感覚が強化されると、自動的に行動が継続しやすくなります。
無理のない小さな行動目標を立て、それを“見える化”して記録していくことが、やる気の貯金につながります。

 

5. 【言葉を味方にする】自分にかける言葉で行動が変わる

 

●キーワード:自己対話・認知再構成・言語野と感情の連動

 「またミスしたから、行きたくない」――こうした心のつぶやきにどう対応するかが、次の行動を決めます。
自分への言葉かけ(セルフトーク)を意識的に整えることで、気分や行動は驚くほど変化します。

 

●事例:

 バレーボール部のある選手は、ノートに「自分を励ます言葉集」を毎日3つ書き足していくワークを継続。
「できることから始めよう」「緊張は準備してきた証拠」といった言葉が習慣になり、自然と練習にも前向きになっていきました。

 

●解説:

 脳は、言葉に反応します。ネガティブな言葉は扁桃体を刺激し、不安や逃避反応を誘発しますが、ポジティブな言葉は前向きな神経回路を活性化します。
練習に向かう自分の背中を押す言葉を、日々“内側から”かけてあげることで、自分自身が信頼できる“伴走者”になります。

 

おわりに

 「練習に参加したくなる自分」になるには、根性や気合ではなく、脳と心のメカニズムに沿った自己づくりが大切です。
 未来を描き、感情を整え、スイッチを知り、達成を積み、言葉で自分を支える。
こうした日々の積み重ねが、“やる気が続く選手”ではなく、“やる気をつくれる選手”を育てていくのです。

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