コーチングシリーズ:パフォーマンスを導き出すために知っておきたいこと③「私たちはフィクション(作話)の中で生きている」
2023/10/08
コーチングシリーズ:パフォーマンスを導き出すために知っておきたいこと③「私たちはフィクション(作話)の中で生きている」
私たちは「現実社会の中で生きている」と思っています。
今回は、「そもそも現実とは?」という話です。
また、それに近い話に「事実と真実」という話にも繋がってきます。
皆さんが見聞きしているものが、「白なのか、黒なのか、はたまたグレーなのか」を深掘りしていきたいと思います。
話が飛びますが、まず「人間の歴史」について話をしてみたいと思います。
皆さんもご存知の通り、私たちの先祖は「ホモ・サピエンス」であります。
これは、日本人だけでなく、アフリカ人もアメリカ人も同様です。
ざっと歴史を振り返りますと、
・600万年前 ヒトとチンパンジーの祖先がついに分かれる。
・250万年前 アフリカでヒトが出現。最古の石器。
・200万年前 ヒトがアフリカからユーラシアへ広がる。
ヒトが複数の種に進化する
・50万年前 ヨーロッパから中東でネアンデルタール人が出現
・30万年前 火が日常的に使用される
・20万年前 ホモ・サピエンスがアフリカに現われる
・7万年前 「認知革命」物語・歴史の始まり。サピエンスがアフリカの外へ進出
・5万年前 サピエンスがオーストラリアに移住。
オーストラリアの大型動物相の絶滅。
・3万年前 ネアンデルタール人の絶滅。「ホモ・サピエンスが唯一のヒト」
・1万6000年前 サピエンスがアメリカに移住。アメリカの大型動物相の絶滅。
(サピエンス全史より:2016年)
上記から言えることは、色々な「ヒト」が同時期に存在していたということです。
しかし、私たちは「ホモ・サピエンス」が人類の進化の過程での最終形態だと授業で習ったような気がします。
これが、事実だとすると、人間の進化を示した下記のイラストは、嘘だったということになります。詳しくは「ユヴァル・ノア・ハラリ著:サピエンス全史」をご覧ください。
(中学の社会の旧参考資料より)
この話は、本当にショッキングな話でした。
そして、さらに驚いたのは、人間は7万年前に遺伝子の突然変異により、「認知革命」が起こったということです。
実は、それまでの「ホモ・サピエンス」は、取るに足りない生物の中でも2軍・3軍のパッとしない生き物だったということです。
正直、これには笑いました。www
この「認知革命」が起こったことにより、「ホモ・サピエンス」はあるものを手に入れることになるのです。
それが「虚構」です。
そうです「虚構(フィクション)」が語れるようになってきたということです。
それまでは、犬や猫、鳥と同じような会話(伝達)しかできなかったということです。
この認知革命によって、私たちは「うわさ話」が出来るようになったということなのです。
そして、現在の私たちの話の6割は「うわさ話か自分の話」だと言われています。
しかし怖いのは、その本当か嘘かもわからないうわさ話も、世間一般に広まると、「ウソ」でなくなるということです。作り話も世間に広まったら「事実」として認識されていくのです。
そして、その話が事実ではないウソだとしても、一度聞いてしまったら、その聞いたことから人間は絶対に逃れられないのです。
そのウソの話も、いつしか本当だと変換(認識)してしまう生き物なのです。
では、ここで皆さんに質問です。
「あなたが知っていることは、本当ですか?事実ですか?」
「みんなが言っているから」とか「S N S上の書いてあるたから」と、責任転嫁した考えをお持ちではないでしょうか。再度、お考えください。
話を戻します。
私たち人間は、不確かな情報の中で生活しているということなのです。
知っていることが、真実なのか、事実なのか、ウソなのかは、誰もわからないのです。
そして、そこに人の価値観というものが加わるとさらにややこしくなります。
「それは正しい」とか「それは正しくない」とかの議論です。所謂「賛否両論」です。
「自分を信じて生きていくのか」、もしくは「他人の意見に従って生きていくのか」という問いに対して、大半の人が「前者」と答えるでしょうが、実は人間には「後者」を選ぶように仕組みが組み込まれています。ここが人間という生き物をさらにややこしくしているところでもあります。
これも、全て自分だけが安全に生きていくために身に付けている機能であります。
再度、確認してください。
選手の行動、そしてコーチ自身の行動を。
そのパフォーマンスの真意がどこにあるのかを間違えていると、ふさわしい関わりではないということになります。
前回にも話をいたしましたが、私たちコーチの仕事は「観察」からしか始まりません。
より、詳しく聞きたい方、または相談のある方は下記よりお願いします。
fine lab.代表 森 億
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