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コーチングシリーズ:パフォーマンスを導き出すために知っておきたいこと①「パフォーマンスは記憶から生まれる」

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コーチングシリーズ:パフォーマンスを導き出すために知っておきたいこと①「パフォーマンスは記憶から生まれる」

コーチングシリーズ:パフォーマンスを導き出すために知っておきたいこと①「パフォーマンスは記憶から生まれる」

2023/09/23

コーチングシリーズ:パフォーマンスを導き出すために知っておきたいこと

 

第1回目は「パフォーマンスは記憶から生まれる」です。

 

 私たちの行動や思考はどこから生まれてくるのでしょうか。

そして、その行動やその思考は意識なのか、はたまた無意識なのか等を交えながら解説していきます。

 

 まずは、意識?無意識?という問題に触れる前に、私たちの行動は「反射運動」と「随意運動」が複雑に組み合わせているということから話を進めていきたいと思います。

 

 では、その言葉の意味から説明していきます。

 

 反射運動は、外部からの刺激に対して自動的に行われる、瞬時の運動反応のことです。

 この反応は事前にプログラムされたものであり、意識的な思考によって制御されるわけではありません。

 

  これは生存に必要な基本的な反応であり、例として以下のものがあります。

 ・瞬目反射:何かが目に見えて近づいたときに自動的にまばたきをすること。

 ・膝蓋反射:膝の下部を軽くたたくと、膝が自動的に伸びること。

 ・皮膚反射:熱いものに手を触れたとき、即座に手を引くこと。

 このような反射は、ほとんどの場合、「脊髄レベル」で処理されています。それは神経系が高速に反応する必要があるからです。生命の危険を感じた時に発動する運動のため、その場から逃げる・立ち去る等を主とした動きになります。

 

  随意運動は、意識的な決断と制御に基づいて行われる運動です。

 私たち人間の行動の大半は、随意運動になります。

 これは一般的な動きではありますが、複雑なタスクを実行する際に必要な運動反応だとお考えください。

例えば、歩く、走る、ジャンプする、物を持つ、書くなどがあります。

この種の運動は、「大脳皮質(特に運動野)」が関係しています。

 

  では、その行動が意識的なのか、それとも無意識的なのかを見ていきたいと思います。

 みなさんのイメージでは「反射運動が無意識的運動」、そして「随意運動が意識的運動」なのではないでしょうか。

 

 『脊髄レベルの運動が無意識的運動、大脳皮質レベルの運動が意識的運動。』と、一般的には、このように解釈されています。

 

  実は、行動の意識・無意識問題に疑問を呈して興味ある実験を行った人がいます。

 それがベンジャミン・リベット(Benjamin Libet:1916年)氏です。

 リベット氏は、心理学と神経科学の領域で著名な研究者であり、「自由意志と意識」の研究において重要な功績を残されています。

 そのリベット氏が、1983年にある実験を行いました。

 それは、人が「やろうと思った瞬間」と、「手や足を動かすタイミング」についての実験です。

その結果、彼は、人が「動こう」と思った時よりもちょっと前に、脳がもう動き始めていることを発見したのです。

 

 簡単に説明すると、あなたが「手をあげよう」と思ったときは、もう脳は「手をあげようとする準備」をしていたということです。意識する前には、すでに脳が活動を始めていたということを証明した実験になります。

その後、あらゆる研究者が同実験を繰り返しましたが、全て同じ結果になったということです。

 

 ここで、疑問が生まれてきます。

先ほど、「反射運動が無意識的運動」そして「随意運動が意識的運動」と説明しましたが、実は、「随意運動も無意識的運動」であったということになります。

 

 もうすでに、頭が混乱してきている人がいるかと思います。

結論、人間の行動・運動の大半は「無意識的運動」であり、その行動・運動の後付けとして意識が介入してくるとお考えいただければよいかと思います。

自分の取った行動は紛れのない事実です。その事実を正当化するために意識が働いているということです。俗にいう「言い訳(合理化:適応規制)」です。

これは、身体と精神の乖離を防ぐための防衛規制(精神安定)が無意識に働いているとお考えください。

 

では、元に戻ります。

意識・無意識問題について、私たちの行動・運動はほとんど無意識であるということをまずはご理解ください。

 

これを踏まえて、人間のパフォーマンスの源を紐解いてみたいと思います。

人間の行動・運動の大半が無意識であるということは、私たちの意識以前の何かが私たち人間のパフォーマンスに影響を与えていているということになります。しかし、発動の源が私たちの外にないことは明らかです。ということは、身体の中にあり、かつ意識ができないものということになれば、それは遺伝子レベルの話になります。

 

例えば、「心臓が動いている」です。これは身体的な動きはありますが、完全に無意識です。

さらに「匂いがする(匂いを感じる)」「ものが見える(ものを感じる)」「音が聞こえる(音を感じる)」も意識外のものです。これは全て機能として備わっているものであり、改めて学習したものではありません。ということは、全て遺伝子による事象ということになります。

以上のように、人間という生き物が生きていくために必要なものの機能として、既にプログラム化されているということになります。

それが人間としてのパフォーマンスプログラム(記憶)になるわけです。そして、その記憶は「いきものの記憶」「人間(ホモ・サピエンス)としての記憶」「両親の記憶」によるものが私たちのパフォーマンスのベースとなっています。

 

もちろん、生まれてから習得するものもあります。

例えば、言葉であったり、知識であったり、または車の運転などのスキルなどです。

これも経験を積み重ねれば、質を高めることが可能です。

そしてこれが、自分の「財産(記憶)」として自分のパフォーマンスに影響およぼすのです。

これはトレーニングを実践することにより、新たなプログラムとして書き加えられていきます。

 

以上のことから、私たちのパフォーマンスは「先天的な記憶」「後天的な記憶」がベースとなっていると考えてよいかと思います。

いわゆる「プログラム(記憶)」です。

私たちは、そのプログラムによってパフォーマンスを「自動化」しているのです。これが無意識的行動の源になります。

 

そして、先天的な記憶には

  • ①「いきもの」として ② 「人間」として ③ 「両親」として

記憶が組み込まれているということです。

 

また、後天的な記憶には

  • ①「人」から ②「環境」から ③「体験・経験」から ④「想像・創造」から

得たものが記憶として組み込まれているということになります。

 

以上のことを踏まえて選手の発言、そして行動等を見ていくと、今までの関わり方に疑問を抱くようになってくるはずです。

行動への指示をすることが「指導」だとお考えのみなさん、それでは、何も変わりません。

「いじめ」も「体罰」も同様の事象です。

 

 

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