シリーズ:学校で教えてくれない「大人力10選」・・・(9)物欲力
2023/09/10
シリーズ:学校で教えてくれない「大人力10選」・・・(9)物欲力
「物欲」について
物欲(ぶつよく)とは、物事や品物に対する強い欲望や欲求のことを指します。
これは、物を所有し、それを手に入れることに対する欲望や、新しい品物を得たいという欲求を表します。物欲は個人によって異なり、文化や社会背景にも影響を受けることがあります。物欲が適切にコントロールされない場合、無駄遣いや浪費の原因になることもあります。
この概念は、多くの文化や研究で様々な形で多角的に研究されています。
(1)「研究側面」から「物欲」をみる
<経済学的側面>
物欲は、経済の基本的な要素ともいえます。
市場経済では、個人の人々が何が欲しい、どれだけの量を欲するのかが価格や供給に影響を与えています。
<心理学的側面>
物欲は、基本的な生存欲求(食べ物、水、安全)から、社会的・精神欲求(名声、愛、承認)まで多岐にわたります。マズローの5段階欲求理論などの例です。
<倫理的・哲学的側面>
物欲がすごいになると、贅沢、無駄な行動、人間関係への健康悪影響などの問題となる場合があります。
これに対する解決策として、節度や持続可能性、シンプル(無相応)な生活などを心がけることをお勧めします。
<社会の側面>
物欲は、広告、メディア、文化などによっても形成されることが多々あります。
社会全体で「より良いもの、より多く」を求めた文化が意識化され、経済成長につながるように導かれています。資本主義による「消費拡大」が狙いです。
<個人の対処法>
物欲をコントロール、または方向付ける方法として、目標設定、自己啓発、マインドフルネスなどがあります。
以上のように、物欲は多角的に考えられているテーマです。
目的に応じて、この力をどのように考え、どのように活用または制御するかが鍵となります。
(2)「自分にとって「欲しいもの」と「必要なもの」の見極め方について」
「欲しいもの」と「必要なもの」を捉えることは、資源(時間、お金、エネルギー)を効果的に管理するために非常に重要です。
以下は、いくつかのポイントとその方法です。
<短期的な満足 vs 長期的な価値>
「欲しいもの」はしばしば短期的な満足を提供しますが、その価値は時間経つと低下する傾向があります。
「必要なもの」は通常、長期的な価値や生活の質に大きな影響を与えます。
<緊急性の評価>
「必要なもの」は通常、日常生活を送る上で重要な役割を担います。
しかし、「欲しいもの」は緊急性が低く、購入を一時的に延期しても生活に大きな影響を与えないことが多いです。
<コストと利益の分析>
「必要なもの」はそのコストが高くても、その利益(生活の質、健康、安全性など)がそれを上回ることが多いものです。
「欲しいもの」の場合、コストと対峙する実際の利益が不均衡である場合があります。
<冷静な判断>
衝動的な購入は頻繁に「欲しいもの」に関連しています。購入前に一晩考える時間を忘れて、本当に必要なものかどうかを冷静に評価(分析)することをお勧めします。
<他との比較>
「欲しいもの」は頻繁に他との比較から生まれる欲求です。誰かが持っているから、自分も持ちたいと感じることがあります。
「必要なもの」は、他人との比較に関係なく、個人の生活状況や目標に基づいて決まることが多いものです。
<自分との対話>
「これがなければ生活が困難になるか?」と自問自答する。
「これを手に入れた後、長期的にどれだけ価値があると感じるだろうか?」と自分に問うことを習慣づけてください。
このように、自分にとって「欲しいもの」と「必要なもの」を見つめる基準を設定することができます。 このプロセスは完璧ではないかもしれませんが、自分自身の価値観や目標について深く考える良い機会でもあります。
(2)「必要なものだけを選ぶためには?」
「必要なもの」だけを選ぶためには、いくつかのステップや方法があります。以下に、そのための戦略とテクニックをいくつか紹介します。
<ゴール設定>
初め、短期、中期、長期のゴールを明確に設定します。
これが「必要なもの」を決定する基準になります。
<優先順位の設定>
「重要緊急度」に基づいて項目をリストアップし、優先順位をつけていきます。
<予算の設定>
収入と支出を詳細に把握し、必要なものに割り当てるべき予算を設定します。
<研究:調査>
必要なものを購入する前に、価格比較、レビュー、オプション等を調査します。
<自己評価>
「このアイテム(またはサービス、経験など)がなければ、私のゴール達成または日常生活にどれだけ影響があるか?」と自問自答します。
<24時間ルール>
特に高価なものや大きな買い物については、せめて24時間待ってから購入することを検討します。この当面の必要性を再評価します。
<セカンドオピニオン>
信頼できる家族や友人に意見を求めることも必要です。他の人の視点は、自分が見ている側面を客観的に知れしてくれるケースがあります。
<再評価と調整>
購入した後、定期的にそのアイテムやサービスが実際に必要だったのか評価し、今後の選択に反映させてみることが「自制心(セルフコントロール)」につながります。
<ミニマリストのアプローチ>
シンプルな生活を目指す場合、本当に必要なものなのかを見極め、それ以外は排除するトレーニングも必要です。
<今ここにいる自分に問う>
「今、この瞬間にこれが必要か?」と自問し、未来や過去の自分ではなく、現在の自分に必要かどうかを熟考します。
以上のようなステップは、より慎重に「必要なもの」を明確に判断する能力を高めることが可能になります。 それにより、無駄な出費が減り、より意味のある選択ができるようになるでしょう。
(3)「衝動的に物欲が湧く人はどうすれば?」
衝動的に物欲が湧く傾向がある人は、その衝動を制御するためにいくつかの手法や戦略を採用することが必要です。
<クールダウン期間を設ける>
物を買いたいと感じたら、24時間〜48時間待ってから決断する。この時間があれば、冷静に考えられる場合が多いようです。
もし、重要度が低ければ、「欲求の山」が3回来るまで時間を置くとされに良いでしょう。そこで再度「自問自答」してください。
<ショッピングリストを作る>
買い物に行く前に必要なものをリストアップし、そのリストに厳密に沿って購入していく。
<現金払いを考慮する>
クレジットカードやデビットカードを使うと、支払いの「現実感」が薄れる可能性があります。現金を使うと、その出費の「重み」が感じやすくなります。
<買い物の「ルール」を設定する>
自分自身に「1ヶ月に○○円以上は出費しない」といったルールを設定するのも大切です。
<衝動的な買い物のトリガーを特定する>
衝動的な買い物を考えるのかを特定し、そのトリガーを意識してください。言い換えれば「自分にとっての地雷」です。
<他の活動で気を紛らわす>
買い物の衝動が湧いた瞬間、散歩途中、運動をする、友達と話したりして気を紛らわせます。(適応機制:昇華)
<感情のチェック>
買い物をしたいと思ったとき、その横にある感情(ストレス、寂しさ、怒りなど)を評価して見てください。感情に流され、衝動的な決断をしている場合は、その感情に対処する方法を見つけることが得策です。
<責任を共有する>
信頼できる友人や家族に買い物の衝動を抑制するようにお願いして見て下さい。相手からのフィードバックやサポートが、衝動をコントロールする助けとなる場合があります。
<専門家の協力を得る>
衝動的な買い物が、日常の生活を脅かしている場合は、心理学者やカウンセラー、アドバイザーなど専門家の協力を得ることも有効です。
これらの方法は、衝動的な買い物に対して一時的な対策から長期的な戦略まで幅広く示しています。しかし、個人によってその対策は様々です。自分に合った手法を試して見て下さい。必ず見つかります。
相談して見たい方は、下記よりお願いします。
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